スカンディックトレーニング　No.8

皆さんこんにちは！歯科衛生士の一之瀬です。

研修３日目、スウェーデンで２件目のクリニック見学です。

「Tandcentraren Tensta」というプライベートクリニックを訪れました。

オーナーでもあり歯科医師でもある先生は３０代の女性でスウェーデンの国籍を取得していらっしゃいますが元々は移民としてスウェーデンに来たそうです。そのため、「多くの移民を受け入れられるようなクリニックをつくりたい」というコンセプトのもとクリニックづくりを始められました。

ですが、「移民」と一言で言い表せるほど現実は甘くはなかったそうです。多国籍、様々な文化背景、全てがチャレンジの連続だったそうです。

先生がまず取り組まれたのが従業員の働く環境づくりでした。多くの患者さんを受け入れるためには従業員がいなくては成り立ちません。「一緒に患者さんを助けていく」雰囲気づくり、勉強会をひらきその動画や資料をスタッフ向けに配信するアプリなどをつくっているそうです。

その後患者さんの集客に取り組み始めました。その取り組み内容は、「チャイルドスマイルプロジェクト」といって紛争地域で生きてきた子どもにとっては歯のことは二の次、まずは生きることが重要だったため「なぜ？歯みがきしないの？」ではなく患者さんの育った環境を理解するハミガキ教室などを行い、無料で衛生用品をプレゼントし少しでも口腔衛生に興味を持ってもらえるように努めたそうです。

講義をしてくださったこちらのオーナーでもある先生からは仕事に対する情熱や地域の皆さんのために貢献したいという強い思いが伝わってきました。

私自身も仕事に対する考えや思いを再認識し自分が出来る最大限のパフォーマンス、またその先へ進めるように、、、この研修でさらに多くのことを学びました。